サイドドア2

パッと見では問題がないように見えますが、前回レストアから一番サビが進行していたのがサイドドアでした。特に 助手席側よりも運転席側サイドドアのダメージが大きいです。
 
三角窓周辺のように 水はけが悪い 箇所はサビの温床になります。このような サクサクのウエハース 状態になってしまうと、両面から POR15 でサンドイッチしたとて 内部から浸蝕が進行してしまうので パネルの貼り替えが必要な感じですが、かなり入り組んだ複雑な構造になっているので さてどうしたものか。。
 
取り外したドアパネルは まず最初に サンドブラスト (持っていません) ならぬ ウォーターブラスト しておきます。汚れを取るのが目的ですが 水の勢いを強くすれば 浮サビ 程度なら洗い流してくれます。もちろん すぐにエアーブローして 太陽光で乾燥させないと、地金むき出しの箇所は すぐにサビてきます。
左サイドドアの亀裂を内側から見た画像です。薄っすらですが広範囲にサビが発生していました。パネルに挟まれて 袋状 になっているため、せいぜい 細めのワイヤーブラシ が届く程度の場所です。まずは ドアパネルの隅々に サビキラー を塗布しておき、患部を溶接した後に POR15 をトップコーティング する作戦で進めます。
 
画像では 何がどうなっているのか わかりづらいですが、ハケの柄先に1cm四方の鋼板 を両面テープで貼り付けています。これを 薄くなったドアパネルの裏側へ押しつけて 当て板 (裏パッチ) 溶接 と呼ばれる工法を使います。
 
裏側から見た画像です。最小限の溶接焼けで亀裂と穴を塞ぐことができました。周囲に斑点状に見えているのは サビキラー が サビに反応している模様です。溶接跡とあわせてこれら周辺は POR15 でトップコーティングします。
 
’55 Type-1 のドアガラスチャネルは 上下に貫通しているタイプです。このあたりの構造は 年式によってマイナーチェンジが頻繁に行われています。色の違う下部の金具が 前回レストアで 見なかった事 にされていた部品です。。しかし とても重要なパーツであることが判明します。
 
右サイドドアを外すまで気が付きませんでしたが、ドアガラスのチャネルステーを支える辺りに見える亀裂は 完全に破断 しており、指でさわるとフニャフニャしていました。歪み も亀裂が原因で生じたのでしょう。ここまでくると ドアガラス上下による負荷の問題だけでなく、構造上の欠陥があるのかと思えてきました。。ドアパネルの内部構造が頻繁にマイナーチェンジされていくのは こういった不具合を修正するためでもあったでしょう。
 
点付け溶接で位置を決めた段階ですが さらに その点と点を紡ぐように接合していき 反対側からも溶接しました。あらためて見ると 破断した箇所は 負荷が集中する場所なのに幅が狭すぎ です。この作業によって今度は 針金が途切れたあたりに負荷が掛かることになりますが、充分なパネルの広さがあるので問題ないでしょう。
 
三角窓周辺は 右サイドドアのほうが 大きな穴が空いています。運転席側なので ドアガラスの上下ドアの開閉 が頻繁にあることが 助手席側よりもダメージが大きくなった要因なのは間違いないです。
 
1枚貼った後に パッチ当て溶接 で もう1枚 内側から貼り付けておきました。この後は POR15 を念入りに流し込んで固めておきます。
 
ドアパネルは取付けた状態で塗装しますので、この段階で チリ合わせ を完了させておきます。
 

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