塗装 (上塗り)

上塗り前なので入念に 水まき清掃 をしました。 シャッターの内側にも 乾燥したミストホコリ が堆積しているので 全て洗い流します。もし立派な 塗装ブース があっても ホコリ対策は重要です。ましてや 専用の設備がない ただの車庫 ですので 対策できることは 全てやっておきます。
 
一度で全塗装できるのが理想的ですが、失敗するわけにはいかないので 複数回に分けて 塗装していきます。
 

形状が複雑な箇所や エッジ付近、下回りなどには あらかじめ 色をのせておく と 本塗りの際に余裕ができます。パネル側に飛散したミストは プラサフと一緒に研ぎ落とします。この段階では カラーレイヤー1 のみです。
 

Type-1 のルーフエッジは 塗り忘れる場所 の代表格なのですが、色をのせる事に集中するあまり見事に垂れました。。これが本塗りではなく まだ リカバリーできるタイミングなので良かったです。
 
色をのせた 箇所も 本塗りで塗らなくて済むというわけではないので、足付け処理するために カラーサンディング します。もし塗装肌に 凹凸がある 状態のままで上塗りすると さらに凸凹 してしまうだけです。K-360 や #400 で塗装肌を削り落として平坦になれば それらペーパーの目消しに K-800 で全体を磨いて中研ぎ仕上げします。
 
丸3日がかりでサフ研ぎが完了したので、脚立に上って 天井の梁・柱・蛍光灯の エアーブロー清掃 をしました。 ホコリを飛ばした後は 床面を 水まき清掃 します。ようやく本塗り段階なのですが どうやらこの後「雨」予報。。ここまできて わざわざ湿気の多い時に上塗りするのは避けたいので「晴れ」るまで 他の作業をしつつ待ちます。
 
塗装中は 塗料が周辺に飛散して固まることで 粉まみれ になるため、この場合のマスキングは「中に塗料が入らないようにする」というよりも「中からブツが出てこないようにする」意味合いの方が強いです。また フロアパンに敷いた 養生シート は 付着した塗料ミストが剥がれ落ちにくいので、塗装面や周囲を汚しにくい効果があります。
 
一般的に車の全塗装に必要な塗料の量は 3.6Kg 程度と言われています。Type-1 の場合は 現行車より塗り面が多いこともあるので、カラーレイヤー1を 4.5Kg 調合してもらっていましたが、すでに 2.0Kg 使用済みです。全塗装のように 大量の塗料が必要な場合 1リットルカップでは 到底間に合わないので ペール缶などを準備して、使用する分量のシンナーと硬化剤を あらかじめ まとめて配合しておくと 作業中にテンパらなくて済みます。
 
本塗りの様子を動画に記録してアップロードしました!
 
全身粉まみれになりながらも 塗り終えました!エフェクトが掛かったように見えているのは ただの逆光です(笑)。
 
これで塗って終わりではなく 次の行程として ポリッシングを行います。
 

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