パテ付け2 今回用意したパテがこちらです。ホームセンターで販売しているのは見たことがありませんが、モノタロウや塗料専門店などからネット通販で購入可能です。前回のレストアほどの分量は使用しないはずですので、厚付け・薄付け用がそれぞれあれば必要十分だと思います。 遮錆塗料を剥がさない程度にペーパーを当てます。エアサンダー にクッションパッドを挟んで #400 程度で空研ぎ、複雑な形状で手磨きが必要な箇所には KOVAX スーパーアシレックス K-360 が重宝します。コバックスは老舗の研磨用品メーカーさんです。 前回レストアのページでは「パテと硬化剤の分量はいちいち測っていられません」と書いたのですが、実際に測ってみたらどれくらいなのか?をキッチン用のはかりですが計量してみました。主剤 100 に対して硬化剤 2~3 が適量とされていますので、主剤 50g:硬化剤 1g がこんな感じです。まさに「ゴルフボールとパチンコ玉」です。何度もパテをこねていると硬化剤を混合したパテ色の濃淡で多い少ないがわかるようになってきますが、最初はしっかりと計量して、正しい配合比とそれらを混合したパテ色の濃さを知っておく必要があります。 ストロングパテシリーズの 夏型 は モノタロウ だと [取扱終了] でした。ネット通販の塗料専門店 でも見つける事ができず(おそらくメーカー取り寄せ?)標準タイプを購入しています。硬化が速ければ研ぎ作業がすぐにできるので、その点ではメリットです。 パテ付けした後の ヘラ は パテ が硬化してからもバリバリと削り取れますが、ヘラ が傷むだけなので、まだパテがやわらかい間に ラッカーうすめ液 で洗浄しましょう。 厚付け用パテを盛った後は、均一にブロックサンディングした 結果として 削った箇所だけにパテが残るのが理想的です。高い場所があればハンマーで叩き、低い場所があればパテを盛ります。現在のパテは高性能ですので多少厚盛りをしても問題がない事は、この車の23年前の姿が証明しています。 厚付け用パテで面出しができれば、ペーパーを当てた箇所まで範囲を拡げて 薄付け用パテ を塗りつけていきます。主に厚付け用パテにできた 巣穴 と研いだ ペーパー目 を消すのが目的ですので、厚付けには向いていないのですが、指ヘラ も使ったので若干 厚盛り気味です(笑)。 薄付け用パテもブロックサンディングしていきます。どのペーパー番手を使用するかは、そのパテの説明書きに従うのが間違いないですが、最初は粗目のペーパーで削っていき、仕上げに細めの番手で全体を均一に研磨するのがセオリーです。また 手磨き と ツール磨き はそれぞれに メリット・デメリット がありますので、ケースバイケースで使い分けしています。地金削り#60→厚付け用パテ→#80→#120→薄付け用パテ→#180→#240→プラサフ→#400一般補修とレストアでは状況が異なる場合もありますので上記はあくまで一例です。 面出しがほぼ終わった状態ですが、前回のレストアと比べると パテの使用量 は1割にも満たないほどです (笑)。小さなエクボ や 微かな歪み 等の「修理するほどではないが 気になっていた箇所」は これを機に 一気に修正しておきます。 レストア Part2 – 目次に戻る