ランニングボード

ランニングボードにはサビ等ありませんが、ブラックラバー に交換します。カラードタイプ は年数経過につれて 色褪せて くすんだ印象になってしまうのが残念ですね。。
 
パーツカタログを見ていると「ランニングボードラバー T-1 ’52 oct.-’60」という商品がラインナップされていたので、せっかくブラックに戻すのだからと思いポチりました。昔(23年前)には、リプロダクションされていなかった商品だと思います。あと モールディング も ハイクオリティ な リプロダクション品 が手に入りますが、こちらは 元から付いていた アルミ製のモールディング (右側) を使います。
 
ベースプレートは ラバーが掛かっていたとはいえ 驚くほど状態が良いです。前回のレストアで付けたものではなく、その後 付け替えてはいるのですが、それでも10年以上は経過したモノです。地面に置いた時に入ったであろうキズからサビている箇所はありましたので 軽く POR15 を塗布しておきました。
 

新しいラバーをインストールしていきます。しっかりと奥まで差し込まないと 反対側が引っ掛からずに たわんでしまいます。かしめる時はプライヤーに布をあてがうなどの工夫をしないと、キズがつけば 間違いなくサビます。また後工程で塗装を予定している場所での シリコンスプレーは使用厳禁です。飛散したシリコンが滞留してホコリとなって塗装面に付着すると 塗料のハジキ で大惨事になるためです。ゴムを挟み込む場合にそれらは有用ですが、基本的に 塗装をする空間では シリコンスプレーや 洗車で使うワックスなどを使用してはいけません。
 

前回のレストアで 高年式の Type-1 から移植した サイドメンバー ですが、フロアカーペットを押さえる金具が この年式のそれとは逆向きに付いています。これを機会に外しておこうとハンマーを握ったところ、過剰とも思える 短い間隔で スポット溶接されていました (汗だく)。。
 
モールディングをクリップで留めれば ランニングボードのラバー交換完了です。T-1 ’52 oct.-’60 のラバーは リブの表面が幅広くなっていて 両端には 少し余白があるのが特徴のようです。
 
リブの模様に 見覚えがあるなと思っていたら 足元にあるラバーと同じでした。これは フロントファイヤーウォールラバーマット L.H.D. T-1 ’49-’59 という名称で リプロダクトされていますが、おそらく右ハンドル用が発売される見込みはないので、両面ブチルテープを切ったり貼ったりで補修しながら使っています。
 
もともとシールラバーをはめ込む凹みには 工場生産時に付けられたであろう接着剤の跡が残っていました。翌’56年以降 一体成形タイプのドアシールに変更されたのは コストカットもあったでしょうが やはり作業工数を減らす目的が大きかったのでしょう。慣れてないとはいえ 片方はめるだけで小一時間は掛かりました。。
 
いつ?どこで?入手したのか忘れてしまいましたが、ドアシルカバープレートがドアの敷居を隠してくれるおかげで 塗装する際には この部分をキレイに塗る必要がなく また作業中に敷居を踏んでも問題なかったので とても楽でした。VWロゴの入ったドアシルカバーは 現在では入手が困難なようなので 大切に取り扱っていきます。
 

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