塗装 (上塗り) 上塗り前なので入念に 水まき清掃 をしました。 シャッターの内側にも 乾燥したミスト や ホコリ が堆積しているので 全て洗い流します。もし立派な 塗装ブース があっても ホコリ対策は重要です。ましてや 専用の設備がない ただの車庫 ですので 対策できることは 全てやっておきます。 一度で全塗装できるのが理想的ですが、失敗するわけにはいかないので 複数回に分けて 塗装していきます。 まず ピラーの内側や下回りなどを 先に塗りました。 塗りにくい箇所には あらかじめ 色をのせておく と 本塗りの際に余裕ができます。乾燥後は 周囲に飛散したミストを プラサフと一緒に研ぎ落とします。この段階では まだ カラーレイヤー1 だけを塗っています。 Type-1 のルーフエッジは 塗り忘れる場所 の代表格なのですが、色をのせる事に集中するあまり見事に垂れました。。これが本塗りではなく まだ リカバリーできるタイミングなので良かったです。 垂れた箇所は K-360 や #400 で研ぎ落とします。一発塗りできれば それに越したことはないのですが、正方向では色がのりにくい箇所 を先に塗布しておく事で、本塗りの際 パネルの塗布に専念できるメリットがあります。 プラサフ研ぎ は エアーツール #400 で磨きます。場合によっては 手磨きも必要です。ザラザラ感 や 塗装肌の凹凸が無くなれば、垂れを修正した箇所も含めて 目消しのために K-800 で全体を磨きます。どこまで磨くかの目安は 光を当てた時の ツヤが有る無し で判断して この段階でしっかりと ファウンデーション が整うまで研磨します。 色をのせた 箇所も 本塗りで塗らなくて済むというわけではないので、足付け処理するために カラーサンディング します。もし塗装肌に 凹凸がある 状態のままで上塗りすると さらに凸凹 してしまうだけなので、#400 や K-360 で塗装肌を削り落として平坦にして それらペーパーの目消しには K-800 で磨いて中研ぎ仕上げします。 グローブボックスフタの裏面は すでに上塗りクリヤーまで塗り終えているので マスキング をしておき、おもて面は 固定ネジを締めて チリを合わせた状態で塗装します。塗装中に開け閉めできるように 仮の取手 をつけました。あらためて見ると 68年前の車とは到底思えないほどキッチリした 絶妙のクリアランス ですね。 丸3日がかりでサフ研ぎが完了したので、脚立に上って 天井の梁・柱・蛍光灯の エアーブロー清掃 をしました。 ホコリを飛ばした後は 床面を 水まき清掃 します。ようやく本塗り段階なのですが どうやらこの後「雨」予報。。ここまできて わざわざ湿気の多い時に上塗りするのは避けたいので「晴れ」るまで 他の作業をしつつ待ちます。 塗装中は 塗料が周辺に飛散して固まることで 粉まみれ になるため、この場合のマスキングは「中に塗料が入らないようにする」というよりも「中からブツが出てこないようにする」意味合いの方が強いです。また フロアパンに敷いた 養生シート は 付着した塗料ミストが剥がれ落ちにくいので、塗装面や周囲を汚しにくい効果があります。 10月20日は終日 雨模様でした。明日は晴れるかな? 一般的に車の全塗装に必要な塗料の量は 3.6Kg 程度と言われています。Type-1 の場合は 現行車より塗り面が多いこともあるので、カラーレイヤー1を 4.5Kg 調合してもらっていましたが、すでに 2.0Kg 使用済みです。全塗装のように 大量の塗料が必要な場合 1リットルカップでは 到底間に合わないので ペール缶などを準備して、使用する分量のシンナーと硬化剤を あらかじめ まとめて配合しておくと 作業中にテンパらなくて済みます。 本塗りの様子を動画に記録してアップロードしました! 10月21日は 気温20℃ 湿度40% 絶好の 塗装日和 かつ 私の誕生日 でした (偶然ですが^^) 全身粉まみれになりながらも 塗り終えました!エフェクトを掛けたように見えていますが ただの逆光です(笑)。 これで塗って終わりではなく 次の行程として ポリッシングを行います。 レストア Part2 – 目次に戻る