塗装 (下地処理) いよいよ 塗装作業 といっても 作業のほとんどは 下地処理 です。まず エアツールにクッションパッド(#400)を取付け 旧塗膜のクリヤー層を 薄皮1枚剥ぐ イメージで 全体を磨きます。パネルの状態が良い場合 (かつ遮錆処理済み) であれば 旧塗膜を完全に剥離する必要はありません。 ツールでは磨きづらいプレスライン周辺などは 手磨きします(KOVAX スーパーアシレックス K-800推奨)。パテ処理して 後工程で プラサフ を入れる箇所には K-360程度 で足付けしても問題ないですが、サフを研いだ後にも もれなく K-800 で磨いておきます。 ペーパーは 粗目→中目→細目→極細目 で磨いていくのが大原則だからです。 ルーフの下地処理をしていたら 飛び石 がぶつかった跡のような 塗装の欠けが2箇所、手で触ってみた時に違和感のある 歪み を2箇所 確認しました。正直 今まで持ち主が気がついていない程度の不具合ではあるのですが、塗装前の 今しかできない作業 なので 修正しておきます。 ボディ全体が ツヤ消し になるまで磨きました。フロントフード や リアフェンダー前面 にも 飛び石 による 塗装の欠けが複数ありました。休止期間を除いて 15年間は ほぼ毎日走行していましたので 当然ではあります。軽度の欠けなら サンディングで対処できますが、深いキズには パテ修正を入れるしかありません。 プラサフ を入れる準備をします。旧塗膜を残して上塗りする場合は 特に念入りに シリコンオフ で 汚れ 油分 WAX成分 を除去しておきます。ちなみに私は今まで 自分の車に 固形WAX 含め何かしらのコーティングをした事は一度もなく、基本的に 水洗いシャンプー のみです。汚れが目立ってくれば 磨けばええじゃないか の宗派です(笑)。 プライマーサフェイサーを塗布する様子を録画してみました。 プラサフを塗布することで 面出し不良 が見つかった場合は 躊躇なく パテ修正 します。プラサフの状態でわかるほどの不具合を 研ぎだけで修正するのは困難だからです。この段階で完全に 表面を整えておく 必要があります。パテを研いだ後は、あらためて プラサフ を吹き付けます。 見た目が「乳牛」みたいになってます(笑)。ここまでやるのなら 全体にプラサフ入れても同じ? ではありません。スプレーパテ として塗布しているので 大半をこの後工程で研ぎ落としますし、そもそも 旧塗膜の下地が しっかりと処理されている箇所にまで プラサフ を入れる必要はありません。 サフ研ぎ は #400 または KOVAX K-360 で「空研ぎ」します。耐水ペーパー で「水研ぎ」するほうが 目詰まりしにくく 研ぎ自体は楽になりますが、個人的に 塗装前には水を使いたくない ので 空研ぎ用ペーパーを多めに準備するか K-360 のような特殊ペーパーを使います。サフ特有の ザラザラ感 が無くなれば 仕上げは K-800 で「空研ぎ」します。この段階の塗装肌が 最終上塗りのクオリティに直結するので 納得いくまで磨きます。 サフ研ぎ が K-800 まで完了した後は、全体を エアーブロー して「研ぎ粉」を吹き飛ばし さらに シリコンオフ で拭き取り (油分除去というより 主に研ぎ粉除去) します。拭き取りに使用しているのは コーナンのメリヤスウエスは 毛羽立ち が非常に少なく 塗装作業向きでお気に入りです。ただ 布の質感が独特なので 好みは分かれるかも。 レストア Part2 – 目次に戻る