
リヤエプロンとは、エンジンルーム後方にあるパネルを指します。
ここも新品のパーツへ交換する予定だったのですが、ご覧の通り、
プレスライン形状が実物と合わせてみると、かなり違うことが判明しました。
新品のパネルは1965-1966年式のプレスラインを再現したパーツのためです。
復元できないレベルの腐食ではないため、オリジナルを活かす事にしました。
リヤエプロンの復元

水切りチャンネルは全て引き剥がしました。
半月状の切り欠きは、後から切り取られたものでした。おそらくマフラーを新しいタイプに交換した際に干渉したため、改造されたのでしょう。

切り欠きが必要なタイプのマフラーに交換する予定はないので、ここはオリジナルの状態に復元しておきます。

2カ所を半月状に切り取られたために触るだけでフニャフニャだったリヤエプロンでしたが、欠けた部分を溶接する事で、ガッチリと強固に復元されました。

新品の水切りチャンネルを溶接していきます。

リヤエプロン全体に防錆処理を施して完了です。
タイヤハウスまわり

これは、右前タイヤハウスの下回り塗装を剥がしている状況です。
バーナーで炙って柔らかくしてから、金ベラなどで剥ぎ取っていきます。
昔の車検制度には、下回り塗装のチェックがあったためか、この車体
にもコッテリと幾重にもアンダーコートが吹き付けられていました。

仕上げに電動ワイヤーブラシを使用して、古い塗装は全て剥がします。

アンダーコートを剥がすと、メタリック調のブルーが現れました。
どうやら純正色は、1/’54~3/’56年式のエクスポートモデルにのみ
採用されていた「Strato Silver : L227」のようです。

この日は真夏で40°Cを超えてましたが、フル装備での作業は重要です。
YANASEのツナギは、ヤナセの整備士からお古を頂きました。m(_ _)m